みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

ふきのとうの佃煮と「母の(うた)」より3月15日分転載。

快晴。グラニュウー糖が必要になって、午前中お使いに行ったら、お店に入ってすぐのところに秋田産のフキノトウがあった。これまで見た、ふきのとうとは違って、なんとなく無造作にパックに入っているように感じたのだが、迷うことなく籠に入れた。帰って、開けてみると、ふきのとうとして売られていたいままでのふきのとうとはまるで違う大きさで、天ぷらにするのにも躊躇するような、まん丸く太ったもう直ぐ白い花が咲きそうなふきのとうだった。とりあえずよく洗って、調理方法を考えながらいたら、夕方になってしまった。急いでネットで調理法を探して、一番手間も時間もかからない佃煮にした。Oちゃん曰く、「ふきの茎を煮た味に似ていて美味しいよ。ちょっと苦くって春の味。」と言ってくれたので、食べてみたら、なるほど、キャラぶきより、やわらかくって、食べやすかった。「でもどうしてキャラぶきって言ううの?」の質問には、まだ未回答。キャラぶきの「キャラって、どうしてキャラなの?」考えたこともなかった。あと鹿児島産の天然真鯛、これも、きょうのお買い物では当りだった。こんな風に、お風呂上り眠くなって仕方がないほどの疲れだけを残してなんとなく今日一日が過ぎた。
あとは、義姉に電話したことぐらい。
本当のことを言うと、今日が母の命日と勘違いしてのことなのだけれど、前日でよかっつた。書き終えるころには、日付も変わりそうだけれど、昨日の続き、3月15日のことを、みやうちふみこ詩集「母の詩(うた)」よりここへ転載します。
 
2004年
3月15日(月)
1時10分、巡看。検査尿取れず。
4時ごろまで時静かに眠っていた。尿ナシ。
5時、少しせき込み。あぁ~あぁ~、苦しそう。
5時40分、ナースコール。吸引、タンが固まりかけていた。
苦しそうだったら看護師さんを呼ぶこと。
6時40分、採血。30分後に再採血。
手と足がむくんでいる。愛子さんと二人でマッサージしていたら、すやすやおやすみ。
7時20分、再々採血。
8時30分、点滴はじめ。抗生物質追加、尿ナシ。
8時40分、主治医回診。先生の呼びかけにも反応しない。点滴一本に。心臓弁膜症があるので様子を見ましょう。イチゴ果汁スプー2つ、もういらない。と言っているみたい・・・。
「帰るね!」そう言いながら母の手をそっと握った。かすかに指が動いた。
「いつまでいいるの!もう帰りなさい。」そう言っているように聞こえます。あとよろしく。文子。
あの日、あなたはそう記して帰路についた。愛子さんに土浦駅まで送ってもらう。
美子、智子・・・
9時、下清拭。
9時30分、巡看。点滴は今日で終わりに予定です。
10時30分、巡看。11時20分、田沢さんお見舞いに。
11時30分、口内清拭、お断りする。
12時30分、昼食、眠ったままなのでそのままに。看護師さんに助言求めて。尿ナシ。
15時、抗生物質、パッチテスト、2種の検査。
15時30分、お小水なし。体位変える。
16時10分、タン吸引あまりなし。
16時40分、主治医回診。心不全でしょう。
17時、巡看。血圧108~64。97%。吸引、吸入。
20時、おむつ替え、体位をかえてくださる。
21時、巡看。血圧98~。モニター入れ、点滴終わり。
0時、血圧96~。酸素量、手が冷たくて測定不能。尿なし。・・美子、愛子。

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3月15日、朝の空。東京では昨日開花宣言