みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

ねむりと目ざめ(タイトル・ 岡島弘子詩集・洋裁師の恋より)

 (わたしの中では)
  ねむりは無意識に行われる作業 
  目ざめてはじめてその事実を知るのだから
  
  目覚めはねむりとは少し違う
  はじめはなんとなくうっすらと
  虚ろな世界を虚ろに虚ろにさまよいながら
  または鳥のさえずりをとーくに聞いたりしながら
  携帯の目覚まし音に強要され
  パット目ざめる
  しばし時間を要する作業

  
  朝顔や月見草の蕾がほころびはじめ
  だんだんほころびたたまれていた折り目が
  ぱっと伸びるまでの作業にもにている
  
  または 生まれたばかりの赤ん坊が 
  それまでたたまれていた手足を
  もぐもぐさせながらいて
  ぱっと伸ばす瞬間にも似ているようなイメージ

  今朝早く セミの鳴くのを聞いた