(わたしの中では)
ねむりは無意識に行われる作業
目ざめてはじめてその事実を知るのだから
目覚めはねむりとは少し違う
はじめはなんとなくうっすらと
虚ろな世界を虚ろに虚ろにさまよいながら
または鳥のさえずりをとーくに聞いたりしながら
携帯の目覚まし音に強要され
パット目ざめる
しばし時間を要する作業
朝顔や月見草の蕾がほころびはじめ
だんだんほころびたたまれていた折り目が
ぱっと伸びるまでの作業にもにている
または 生まれたばかりの赤ん坊が
それまでたたまれていた手足を
もぐもぐさせながらいて
ぱっと伸ばす瞬間にも似ているようなイメージ
今朝早く セミの鳴くのを聞いた