うす明けの 東の空に輝く星
近く低くくに 細い眉毛を
さかさまにしたような
オレンジ色の月をみた
肌にやさしく吹く風の音は
一瞬バイクの音に消え入りまた復元
昼顔の咲くころの予想などつかぬほど
うす明けのころの風音はここちよい
ベランダの蜂たちに水をやる
ぷちゅぷちゅぷちゅっと言いながら
あっという間に飲み干した
と~くに鳴く山鳩の声に耳を
トラツグミの呼ぶ方に目をむける
甲高くさえずる鳥の名は知らず
鳴くミンミンゼミの声はひとつ
み~んみんみんみん
みんなはまだねむりのなかか
ウグイスが小さく鳴いた
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朝日新聞朝刊で、福島在住の詩人、和合亮一氏の「放射能の詩」が仏文学賞のを受賞したことを知った。それは、東京電力福島第一原発事故5日後から約2ヶ月間ツイッターでつぶやいた一千件以上のつぶやきをまとめた詩集だと言う。その一途さ、、。
ふっと髙良留美子の詩集「その声はいまも」の中の一編を思い出して胸がキュンと
なった。
そして、何気ない日々の暮らしの大切さを思う。