みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

キョットキョロキョロ~

昨日までもそうだったように、セミたちが賑やかに鳴いている。けれど、ベランダのひまわりは昨日と余り変わらなく見える。草丈12センチ。茎直径1センチ6ミリ。しかし健気にもう天辺には蕾の存在が確認できる。今日は7月23日。甥Kの初めての月命日の日に蒔いた種だから1ヶ月半。あと何日したら咲くだろう。

子供のころ、夏休みが近づくと台所をでたところの庭には母より背の高いひまわりが咲いて根元には甘い香りを漂わせて鉄砲百合が咲いていたなつかしい思い出。百日草や千日紅おしろい花ミソハギマリーゴールドなど、植え込みを背景にした小さな花壇は、ありふれた花々で彩られ、縁に植えたペチュニアは百日草と一緒に秋深くまで花を咲かせ美しく変化する花の色で晩秋を感じたりしたことなどもなつかしい。チュウリップの球根を植えるのはちょうどそのころ。

庭から坂道を池に向かって進み、池の淵からそれて少し行くと右手の山の下に三角形の小さな田んぼがあった。その端の山裾のジメジメしているところに食中植物が生えていたのだけれど、どうしただろう。田んぼの水は山からチョロチョロ流れ出てきた水でなり立っていた三男さん家の水田だった。冬になると山からポト~ポトと落ちる水が凍って細いつららが何本も下がった。それを半分に折って、池に張り詰めた氷の上を滑らすと、その時醸し出される音がキョットキョロキョロ~と聞こえた。なのでその遊びをキョットキョロキョロ~と呼んだ。冬休みの晴れた日は決まって兄について行って、手を真っ赤にかじかませながらつららを折り、なめたりしながら、池の氷の上を滑らせて遊んだものだ。

キョットキョロキョロ~。

春夏秋冬子供の頃の思い出はつきない。