みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

3月22日、

冷たい雨と淡雪と
咲き誇る杏やほころびはじめたさくら

このアンバランスのような風景は、一見、試練のようでもあっても、美しくもある。

と私は思う。

東京電力の管内東北電力管内には「電力需給ひっ迫警報」が出て、部屋のエアコンは休止、厚手のセーターを羽織る。キッチンのガスストーブの青い炎。ケトルからは白い湯気が立ちのぼっている。こんなアンバランスな光景もまた、繰り返すこの季節の風物詩だ。

 昨夜ユウチーブで聞いた、ウクライナ、オーストラリアの詩人たちの声と日本の宮尾節子さんの詩の朗読聴いて、宮尾節子さんってこんな方なのだと胸が熱くなった。明日戦争が始まる。パンを焼いた日。ロシアの夫や息子を戦争に送り出した母親の気持ちを描いたと言う3つの詩。胸にせまるものを感じた。母親の立場、想像力ただそれだけではない。みな淡々と生まれた詩なのだとおっしゃっていた。明日ウクライナの軍に所属すると言っていた詩人さんは、今頃はもう軍の組織の中だ。そんな生々しさ。生きて帰ってまたこんな風に会いたいとこれは遠い国の物語ではない。

  

 ガスストーブの青い炎 ケトルからは湯気が立ちのぼっているキッチン。

白い胡蝶蘭の3つ目の蕾がほころんできた。

  

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3つ目の蕾がほころんできた。