みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

しじんの顔

今日の空にはやわらかな白雲がいくつも重なり連なるように浮かんでゆっくりゆっくり揺れている。昨日も通った団地の角に今日はびわの実が色づいてわたしは歩道に揺れる木陰を踏む。見上げるとうらじろ色の葉陰に赤く光って見えるしぶぐみドクダミが咲いてツツジの花に羽をふるわせとまったクロアゲハが君に見える。うす藍色のつぼみも膨らんできて天を仰ぎみている。しじんは親でも子でもしじんになるとしじんの顔になる道理なのに湯潅後会ったしじんの顔と子の顔が違いすぎるとわめき嘆く子の母の声聞こえただろう君の耳にも。相変わらずだだあなぁ~「このへんに触れてあげると少し表情が和らぎますよ。」目尻に近いほほをそっとなでるとこころもちほころんでくれた。まくらが高すぎるからかしら?とかなんとか少しでも気の休まるようにあなたもうるさすぎ。旅立ちまでのくつろぎの場に落ち着くまでああでもないこうでもないと この日の君はしじんになるずっとずっと前聞き慣れたうるさすぎる言葉をじっと何も言わずに受け入れてくれましたね。新たな旅立ち 両の手を自然に びしっと決めたスーツ姿が今もまばゆい

そっとわたしは今日もまた天を仰ぎ見ている。

 

もう6月だ。

6月20日締め切り「詩と思想9月号」掲載予定依頼原稿5月末投函。「笑った。」それにしても、、しじんの詩がなぜか重なる。また今日も。