みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

はかりしれないみずのゆくへ

「 婦人服は、池袋の西部デパートよ!」
 そんな噂を聞いたことがあった。
 行ったことはなかったけれど・・。

 岡島弘子さんの詩集
 「洋裁師の恋・はかりしれないみずのゆくへ」は
 この詩集のクライマックス。この章こそが
 詩集のタイトル「洋裁師の恋」そのもの。

 おしかりを受けようが、がまんは出来ない。
 「はかりしれないみずのゆくへ」全文を
 ここに記させていただくことにしました。
                   
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 「はかりしれないみずのゆくへ」

 >洋裁店の帰りに書店で立ち読み
 >私の投稿詩「水のゆくへ」が一席に載っているのを確認した
 >流れ流れて
 >投稿雑誌の1ページを飾ったのだ

 

 >ある日同人誌が送られてきた
 >消印は名古屋
 >投稿雑誌に載った住所を見て送ったとあった

 

 >ひくみへひくみへ
 >ときには落下しても さらに
 >流れ流れて
 >名古屋まで達したのだ
 >水のゆくへは はかりしれない

 

 >さそわれて「異神」の同人になった
 >編集発行人は真理さん
 >花柄の便せんに 丸文字で
 >上京するから会いたい とある

 

 >池袋西部デパートのエスカレーターの下で
 >待ち合わせてみると
 >若い男性だった!

 

 >水にみちびかれて
 >出会ったのだった
 >水のゆくへは はかりしれない

(>岡島弘子詩集「洋裁師の恋・はかりしれないみずのゆくへ」より転載)
  

 >若い男性だった!
 この言葉を聞いたとき 出会った瞬間 (著者が)一瞬にして 
 ひくみひくみから 解きほぐされた安堵感 喜びが わたしの耳に
 踊って聞え来るようだった。著者の輝いた笑顔もまなこに飛び込ん
 できた。この詩集の中で 著者が一番わくわくしながら書いたであ
 ろうこのページ、この詩集の中で特にステキだ。

 苦しい体験から生まれ詩が幸せを呼ぶ・・・
 たしかに詩は苦しみを掬ってくれる武器=幸せに繋がる武器である!?
 
 花柄の便せんは、一色真理先生、今もお使いなのですね。
 なんの時だったか、、いただいたお手紙の便せんも花柄でした。
 なかないいものです!!!