みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

離婚を決意した経緯など

モノクローム・プロジェクト/ブックレッド詩集㉑

 みやうちふみこ詩集「母の詩(うた)」が刊行されてから5か月が経つ。
実家の庭に、甥が7歳を迎えた記念に植えたという桜の木がある。

今では大木になり 春には 気品のある花を咲かせる。

わたしが、その存在を知ったのは、母が晩年を迎えた頃だった。

満開の花が、花弁となって 春嵐のような風に舞い 

庭一面に吹雪く中に、母は背を向けて立ちながら

「願わくは花の下にて春死なん その如月の望月の頃」と

うたっていたことがあった。

「良く見ておきなさいよ。」とも言っていた。

そらから3年ぐらい経つ2004年3月16に逝った。

母は、望んでいた通りに逝ったのだ。

不思議なぐらい。

 

西行さんの好んでいたのはヤマザクラ。、

ヤマザクラ、わたしも好きだ。

 

「母の詩(うた)」を読んで下さった方から

 *あなたとは誰でしょうか。
*登場する方々のつながりがよく分かりません。

*母上の没後、離婚に至った経緯も不明。

 と言う、明確な感想を頂戴しています。

 早々に、明確なお返事をと思いながら、欠礼のままだ。

 

そんな折、偶然の様に、

17日、朝日新聞朝刊に掲載されていた、詩人、翻訳家のピーター・J・マクミラン氏のコラム「散りゆく桜に母の死を重ねて」に出合った。読み終えて、この場に、わたしの離婚決意に至るまでの経緯等、明確に記して置く必要を感じ記して置くことにしました。

*離婚の原因は、夫のDV。

母亡き後、離婚を決意するまでのことについて。

*兄亡き後、そして母亡き後、だんだんDVがエスカレート身に危険を感じ始めたから。

DVの本当の恐怖は、聞こえない見えない、なんとなく、なんだか分からない、気配を感じて、そのあとに必ず、「聞こえる、見える」事態が存在するのです。

 それほどの恐怖、不安は、体験したものにしか理解できないことかも知れない。と言う

のも、次女が小学生の高学年ごろから父親とテレビのチャンネル争いや、宿題などで分

からないと大きな声で問い返されていたことなどが日常化していた。そんな時に、

3女が入院。私がかかりきりになって。そのころ、長女は大学生で、家を離れていた

りして、次女と父親との暮らしが3か月ほど続いて。その間、それまで家事の手伝

いなどほとんどしたことのなかった次女が、驚くほどしっかりと家事をしてくれたらし

い。父親のワイシャツにアイロンまで当てたりして。高校2年生の大事な時で、中間テストも、修学旅行の準備も、手をかけなかった。

高校生なのだから、自分の事は自分でできるだろうと単純に考えていのだ。それなの

に、自ら、母親のしていた家事を担って、そこでまた、父親とのトラブルがおきたりし

て。そんなことも、本人たちは何も言わないで、隣の方から聞かされて知った。その時の恐怖から、次女はいまも抜けきれないでいるように見える。それまでは、二人の間に チカチカしたものを感じると、2階のベッドで眠っていても、階下にいる二人の気配を感じて、ぱっと起きて階段を駆け下り、私は身体全体で次女に覆いかぶさり、身体の痛さはほとんどかぶってきたと自負していた。自負、とはよく言ったものです。そこに、生じる重なる心の傷の深さには、思いも及ばなかった。兄や母は、たまたま実家に帰った時に、私の腕の打ち身を見つけて、次女に、お母さんあれどうしたの?って聞いたらしい。で、次女が、本当のことを話したので、母や兄義姉は、ずっと前から心配してくれていたのは、気が付いていた。離婚を決意した時、「どうしてもっと早くしてくれなかったの」と言う、次女の一言に、やっと 彼女も又被害者だったのだと、気づいたのです。言われた時は、本当に驚きました。

DVを、何とか上手に乗り切りたいと、婦人相談所などに相談しても、その頃は(今も?)DVは離婚しかない、とはっきり断言してくれても、受け皿はお小皿、ないに等しかった。なお、18歳以上の子供と一緒だと話すと、一時的避難場所でさえ、訳を聞くでもなく電話を切られた。姉二人は、非は私にあると言う言い方をしたり、さげすむような態度も見てしまったり、母と兄とでは、とても違っていた。また、腹の立ったのは、そんな姉達の甘さを充分知りつくして、軽蔑すらしてみている夫の態度に、もう、離婚には、一人で、公の場にすがるしか方法は見いだせないことを思い知ったのだった。

訳を聞いてもらって、住居の申し込みをお願いしたいと思っても、市営住宅窓口では、みな平等です。との、応対で、抽選を繰り返すこと7回。それほどまでしても入居できないものなのだろうか。今、私にできることは、私の離婚の場合をここに綴ることしかないのだけれど、これでも、勇気を出して書いてきた事柄だ。

 

最後に

登場する方々のつながりがよく分かりません。との

お答えには、主に出てくる名まえに関して簡単に記しておきます。

愛子=義姉

美子=上の姉

智子=下の姉

恒雄=義兄=智子さんの夫

あなた=わたし=文子=ふみこ

高志=実家の甥

由紀子=高志の奥さん

 昭一さん=母の実家の従兄

静江さん=昭一さんの姉さん

花子さん=昭一さんの娘さん

 田沢さん=義姉の上の弟さん

 

聡=美子さんの上の息子

学=美子さんの下の息子

 

真由美=智子さんの娘

正憲=真由美さんの夫

遥さん=正憲、真由美さんの娘

 

和広=智子さんの恒雄さんの息子

はるみさん=和広君の奥さん。

     

 

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2021.3.17,

朝日新聞朝刊