母の命日。つい先ごろの様な気がするけれどあれからもう18年になる。
それからの日々、義姉は、折に触れ甥夫婦が訪れていたにしても、一人で
あの家に暮してきたのだ。その間、私は何度訪れただろうか。肉親の存在
はとても大きいものなのだと今になって感じて、いる。今、義姉亡きあと
仏壇には祖母父母兄義姉5人の位牌が鎮座している。
27日にお母さんの45日をします。と昨夜甥から電話があった。遺影に
挨拶もしたいのだけれど、あいにくコロナワクチン3回目の接種予約日の
翌日。またまたお花をお供えしてもらおうと日比谷花壇へ注文した。私が
行かないのにお花だけが届く。ちょっぴり寂しいけれど、無理も禁物。こ
うして元気でいられることは、今、かよと二人の暮らしの中で優先順位一
を忘れてはならない。あの年ウグイスの初鳴き3月7日、鳴いたと言うより
義姉の聞いた日。母に義姉が「ウグイスの声聞いたよ。」と言ったら、その時、
母は、うん。と頷いた。今年私がウグイスの鳴くのを初めて聞いたのは、3月
9日か、母たちのお墓参りに出かける朝だった。実家の庭に立ったときも
すきとおる声で鶯が鳴いた。