みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

はるじおん

雨で 肌寒さを感じた昨日、北海道には初雪と天気予報で報じていた。
たまには趣を変えてと注文した総合詩誌「PO」が届いた。特集は「

花へのオマージュ」。とても一気には読み終えられそうにもない一冊

だけれどと、ゆっくり繰りはじめた最初の方に、「野呂昶・花たちへ

の賛歌」の中で出会った”はるじおん”と言う詩に吸い込まれた。

今年は、お正月からずっと、もう7~8年前に撮った”はるじおん”の写真

が我が家の玄関に居すわっている。写真展にも、写真集にも加えなかった

この「はるじおん」なのだけれど、この場所に、とても似合っている。い

いなぁと思うのだ。いや、ものぐさになったのかもしれないなぁ。

 

*総合詩誌PO 2018 Autumu より

 はるじおん 野呂昶(のろさかん)  

 

  のべに

  はるじおんのはなが さいた

  ほほを うっすらと

  べにいろにそめ

  はじらいを ひそめて

 

  ふゆのかぜ

  あめにたえ

  ひっしに いきてきたことなど

  わすれてしまったように

 

  どこまでも やさしく

  やさしさのほかに

  なんにも ないかのように