今日のようによく晴れた日だった。
君の生まれる前の日 君を出産する病院、日本医科大学武蔵小杉病院で受診。その時
「まだまだ生まれそうにないですね。」といつもの産婦人科の先生は おっしゃった。
でも 夜にお腹が痛くなって、君の生まれる予兆。明るくなった朝の6時ごろお向かいの圭ちゃんのお父さんに車で病院へ送っていただいた。
君にもお父さんがいたけれど車はなくって、くみお姉さんが小学校2年生に進級、
みかお姉さんは太陽幼稚園の年長さん。分娩室の時計の針が8時を過ぎるころ、陣痛の痛みが和らいだ、少しの間、君のことは忘れたように二人のことを考えていた。
その頃住んでいたのは社宅で、お父さんたちの勤めている会社は勿論、子供達の通う小学校も幼稚園もほぼみな一緒だったからプライバシーなんてなくって なくっても
明るく暮らしていた。
あの日から、何日経つだろう。
もうすぐ君の44回目の誕生日、
44×365日は16060日その中の11年
4015日はとても普通過ぎたからだろうか
無くって、 君はそれからが君なのだとゆずらない。
そんな君が、 1週間ぐらい前
自分と仕事と仕事と自分の狭間で悩んでいた。
「臭くって、汚いんだよね。」
始めての仕事を指示されてはじめての日、
帰るなり君は面白がるようにそう言った。
汚れた軍手が洗濯ものと一緒だったと、
母さんは母さんでキンキン声で怒っていた。
翌朝 元気そうに見せかけて出勤した君は
電車の中で体調が急変 、だから
今日は、
「いやです。」って言ったの。
無理しないでいいのよ!
誰が食べさせてくれるの?
何とかなるでしょう。という母さんは、無駄な出費が多い。
はい、よくわかっているのよ。
よく考えてみると
臭い汚い仕事も誰かがしないといけないのなら
そこを改善したら。交代でするとか、ロボットを使うとかさ。
(現場を知らない人が何言っているんだろう。)
その日のテレビのニュースで、コロナの為○○会社では中国の下請け工場は閉鎖、日本ではそのために製品が組み立てらず出荷ができなくなった。と伝えていた。ね、下請け工場が閉鎖すると一番困るのは、製品を組み立てる会社でしょう?
位置する仕事の重要性。
君にと、白羽の矢の立ったそこは
君にとって 今はまだ きっと 暗闇でしかないのだろ・・・。