みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

ごめんね!

今日の今頃は蓼科にいる筈だった。

「お天気はどうかしらね」そいいいながら2ヶ月前に予定していた蓼科への旅。「これから

2ヶ月も楽しまれるんだよ。そう思えば安い安い。」そう言いながら楽しみにしていた一泊旅行。予約するとき「わたしたちにとって すごく久しぶりすごく贅沢な旅なんです。」と言ったら、「有難うございます、私どもの所を選んでくださって。」と期間割引の申し込みにもかかわらず、係りの方も温かく応じてくださったのに本当に残念。今朝の空を見上げながら「ごめんね。」と言ったら「私はこんなぴかぴかのお天気は疲れるからちょうど良かったよ。」と一緒に行くはずだったあなたは微笑んでくれた。瞼の術後、やっと落ち着いたように見えた日常が、直ぐ先に蓼科への旅が見えてきた頃、予期しない私の入院。「三日前まで解約しないでおいてよ」とあんなに頼んだのに、あなたは1週間も前に予約を取り消していた。退院して4日目。やっと食事が美味しくなってきたけれど、正直身体はまだグニャグニャ頼りない。彼女の目は確かだったのだ。そんな彼女をいつまでも子供扱いしてはいけないと深く反省させられることが今日もあった。入居以来開けたこともなかった玄関横のガスメーター計器の入っている所を、どうしても開けてみたいのだと、いろいろ苦心して、開けてビックリ。いつの頃の住人の所有物だか分からない物がぎゅぎゅ詰まったままなのだと、その全部を出してみたらしい。「そのままにしておけば」という言葉は聞き入れず、全てを破棄したいのだとビニール袋に収まるだけの物を破棄、あとは元に戻しておいた、部屋に入ってきた彼女に、「着ているもの取り替えなさいよ。うがいもね。玄関の前きれいにしておいた?」と矢継ぎ早に言ってしまったのだけれど、「どうしてそんなに、いちいち指令するのよ、みんなそうなんだから、もすこし放っておいて欲しいわ。うがいも、玄関の前も汚れたから掃いておいた。着替えまでは思わなかったけれど」といつになく毅然と言い放った。

そうだよね、小学5年生のちょうど今頃から

ガンの転移を防ぐために受けた脊髄への放射線療法で身長はあのころから少し伸びただけだし、髪の毛もあの頃のふさふさの黒髪には戻らないけれど、身体も心も立派な大人。2週間の留守も会社に通いながら、、

病院に面会に来てくれながらやり遂げてくれたのに、それでもまだ、あれこれ言っているのは誰?

蓼科には「まだ期間がありますからお母様が退院して元気になったらぜひ入らしてください」って言っていたから10月か11月でも行けるよ。」そう言っていた時の彼女のキラキラ輝いていた顔が目に浮かんできた。