みやうちふみこのブログ

日々の思い こぼれないように 

傷跡

  400数ページ及ぶ書物はなかなか一気に読み終えない。
 す~っと頭に入ってこないというか、いわゆるカボチャ
 頭の持ち主だからと言えば理解してもらえるだろうか。
 ページ数の少ない詩集でも往々にして、その辺は変らない。
 今日「詩と思想詩人集2018」が届いた。400名による
 400の詩が400ページ余りにつづられている。暑さの中
 外出もままならない日、想像を巡らせ、想像の旅を楽しむ
 のも悪くない。たのしみたのしみ。
  
 昨日は、涼しくなる夕方になるのを待って、お使いに出た。
 少しでも運動不足を補うためにと外周に添って歩きはじめる
 と、ミンミンゼミとカナカナが鳴いて、、風もなんだか夏の
 終りのような涼しさを感じた。今日の風も幾分和らいだ感じ。
 明日はどうだろうか、、。今日は、岡島弘子詩集・洋裁師の
 恋の中の「あわれな孤児」の中に見いだした”ひだり手の小
 指の先”に同感を得て、、わたしの中の左手の小指の先の思
 い出を紡いでみた。左手の小指の先が使えなくなったとき
 顔を洗うことさえままならなかったことが忘れられない。
 40年余り前の傷跡が、わずかながらいまもしびれて痛重い。
 傷跡は小さくてもいろんなことを教えてくれる。