赤字を心配していたら次姉から新米が届いた。
頂き物のお裾分けだ。思えば、ここまで飢え死に
しないで来れたのは、いつもそんな気配りを得て
いたから。特に次姉には「うるさいほっといて」
と反抗ばかり。けれど、偶然なのだけれどいつも
窮を掬ってくれたのは次姉だった。ながなが電話
でのお説教もなくなったからか、なぜか今日は
素直にそう思う。最近電話のベルを音楽に変えた。
リリンリリンと呼ばれていたときより気持ちが違
う。詩集出版が少なからず、幸を奏でてくれた。
そうも思う。
「栞のしまい方」の著者・上手宰さんより、
「かばの本籍」を読んだからと、丁寧な読後感を
したためたお葉書をいただいた。それも、一色真理
さんの関わる出版社の本だからいつか読まねばと横
によけていたからだったとのこと。そのことを「・・
幸運なことと思います」ともしたためられていた。
ハガキ全面にしたためられたことば。一見読みにく
そうにもかんじたけれど、読み始めるととんとんと
んと弾むように読み終えた。そのハガキ面をながめ
ながら、おもわず苦笑してしまった。
「栞のしまい方」は、青木さんのブログで出会った
詩集。一色先生は青木さんの上司。一色先生は青木さ
んをとても信頼していらっしゃる。上手さんも青木さ
を信頼していらっしゃることは、詩集購入にいたる
経緯の中で知っている。岡島弘子さんもご存じだと
おっしゃっていたし、わたしが、余りにも知らなす
ぎるのがよく分った。